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辰也の訴えは最もだ。
自分達のバトルを結果として邪魔されて、その邪魔した原因を作った男からバトルするなんて、辰也にしてみれば不快だった。
「・・・言いたい事は分かる。だがどうしてもアイツを見逃しておけねぇんだ。」
「俺よりもか。」
「・・・ああ。・・・遅かれ早かれ、奴は俺達の脅威になる。必ずな。」
若干冷たい口調で、淡々と話した。
かなり集中しているのが見てわかる。
その冷たい表情に、辰也は背筋が寒くなった。
「・・・わかったよ。今回は黙って見ててやる。だが、絶対勝てよ。負けたらここの最速はアイツになるんだからな。」
「心配すんな。まだ誰にも負ける気はない。勿論、お前にもな。」
皮肉めいた会話をしながら、英二は時間を確認する。
バトル開始時間まで後15分弱・・・。
それと同時刻。
優希が目を開けた。
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