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「じゃあ、元ヤンってのは……」
「本当さ。今は若いのに任せているから安心さ」
「その若いのって……」
おふくろは煙草の吸殻をペッと吐き出し、足で床に擦り付けた。
「ああ、斉木 優誠だよ。
決勝のアレ、覚えてるよね?
てっきり一緒にいたもんだから
遂にアンタもって……」
やっぱり……
だから二代目なのか。
「……俺は彼女が攫われて、斉木達と一緒に助けに行っただけ」
「ふーん、じゃあアンタの横に
いるのが……」
夢はおふくろにジーっと見つめられると、ハッと目を見開き、急に慌てだした。
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