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その時、利綱軍は敵の追撃を受けていた。
利綱自らも剣を奮い、必死に敵の猛攻を防いだ。
利綱軍にとって、何よりも救いだったのが、この場所が山だったという事である。
何本もの木々が至る所から生えているため、それらが邪魔して鉄砲では標的を捉えにくかった。
しかし、先程の鉄砲の攻撃は両軍の戦意を対照的にした。
利綱軍は不意に鉄砲攻撃で戦意を挫かれ、賊軍は窮地から鉄砲による反撃で戦意を立て直した。
利綱軍は、徐々に追い詰められていった。
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