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「う~ん、祥太は誰で行くんだ?」
「ん?何だ、情報収集か?卑怯者め!」
毎回のやり取りに疲れたのか、孝彦が観念した。
「はいはい。じゃー、俺から言うよ。今回は、黄巾党・張角で2連勝を狙う!」
「張角・張梁・張宝達か…実際に妖術が使えるなら、厄介だな。まあ、使えればだけどね。」
孝彦が選んだ黄巾党だが、腐敗した朝廷に対し、国中の民が反乱を起こした。中心に居た宗教集団・大平道を指揮していたのが、張角である。この時、信者達が頭に黄色い布を巻いて戦ったため、黄巾党と呼ばれた。この黄巾の乱は鎮圧された。しかし、この乱がきっかけで、三国志は幕開けをした。
「ふ、農民信者ごとき、蹴散らしてくれる。俺は、名門袁家長男、袁紹で勝ちに行く!」
この袁紹と言う男は、名門袁家の出身で、董卓が暴虐を尽くすと、曹操の呼び掛けに応じ、反乱軍を組織し、その総大将を任される。反乱軍解散後、一大勢力を築きあげ、中原の支配を曹操と争った。しかし、官渡の戦いで大敗し、その後は病死してしまい、名門袁家は滅亡してしまった。
「袁家か…まあ、農民信者と侮ったこと、後悔させてやるよ」
「では、戦場で」
2人の視界がぼやけていった。
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