前編

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ある朝、そらは啓太から予想外の報告を受けた 啓太「札幌支社に転勤になる…どうするか、そら…ゆっくり考えてくれ…」 そら「うん…解った。」 兄は、一緒に来るか、仕送りでここに残るかをそらに選択して貰いたかったから敢えて、転勤の話を隠さず彼女に話した。  朝からそんな話をされて気分が少し落ち込んだが、今日は大事な地区予選前日、先週マネージャーに復帰したそらには忙しい日だった、取り敢えず、兄の話は置いておいてそらは何時もの様に学校へ登校した 真菜「おはよーっ‼」 気合いか、単なるご機嫌かは解らなかったが、真菜は元気な顔でそらに声をかけてきた ―どうするか、考えておいてくれ…― 作り笑顔で挨拶を躱したものの、そらは何となくスッキリしない、ただ、真菜に感付かれない様に気丈に振る舞った 真菜「明日から本番だね…今年こそあいつらには頑張ってもらわないと、私達4人の悲願が達成出来ない」 そら「そ、そうね…でも、私はベンチに入らないから何か取り残される気分だわ…」 かなりの劣等感になったが、大翔があれだけやる気になってる、そらとしてはそれを見届けなければ
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