後編

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後半戦、相手は案の定翔太と兼斗のマークを始めた、まさにそらの計算通り、兼斗は翔太と細かいパスを使って攻め込むと、後方から鈴木が走ってくる、兼斗は翔太にアイコンタクトをすると、翔太も鈴木の存在を見つけた、兼斗は翔太にパスすると見せ掛けて軽く横に流す、すると走り込んだ鈴木にピッタリと合った、鈴木はそのままその球に足を合わせてミドルシュートを放つ、フリーで放たれたシュートは大きく弧を描くとゴール左に決まった 兼斗「よっしゃあーっ‼」 まさしくそらの睨んだ通り、相手は翔太と兼斗ばかりに気を取られて鈴木をフリーにしたのである 二点目にガクリと肩を落とす沼代イレブン、これがきっかけとなり試合は再び青学ペースに変わった。  腕時計を見るそら、時計は二時を回ったくらい… そら「もう…大丈夫ね、さて、そろそろ行かないと、遅れちゃうわ…」 まだ試合時間は20分くらい残っていたが、そらは思いを断ち切る様に席を立ち上がり人込みに紛れながら会場を後にした、亜梨沙に気付かれない様に…。
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