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亜梨沙「なんですか?それ…」
真菜「亜梨沙はまだ知らなくてもいいし、とにかく帰ろう、そらきっと待ってる」
それから閉会式に出席して優勝旗を西山が優勝楯を鈴木が受け取る、つつがなく式は順調に終わり、部員は揃って帰路についた。
午後の三時、そらは自宅に戻って最後の荷物をキャリーにしまい、準備を終えてリビングにいた
荷物は昨日までに片付き、部屋は何もない箱だけとなっている、淋しさも募ったが、それは仕方ない、思い出の家だから
プルルルルーッ。
携帯電話が鳴った、啓太からだ、そらは電話に出る
啓太「準備は終わったか?そら」
そら「うん、終わった…どれくらいで来る?」
啓太「3、40分くらいだけど…」
そら「解った、私、公園にいるから近く来たらまた電話して…じゃあ」
電話を切るとそらは靴を履いて今日限りの家を出た、そして向かったのは初めて大翔と逢った公園のベンチそらはそこに座って暫らく物思いに耽った。
会場から戻る道、大翔は何となく気になって足を止めた
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