後編

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大翔「じゃあ、何も…」 大翔は頑なに別れを拒む、そらにしてもそれは解っていたでも、この恋は何れ終わる、だからこそここで精算しなければならない 暫らくの沈黙の後… そら「貴方は貴方…私は私…私は今迄、貴方を騙し続けていたわ、でも、今夜でそれも終わりにしましょう…私は本当の事を貴方に伝える、だから忘れて…」 大翔「本当の事…?」 そら「貴方が思う様な私じゃないわ、貴方はずっと騙されてる、騙したのは私…何にも知らなければ良いのに…そう思ってた、でもね、貴方との恋愛は何れ終わるの…」 大翔「どう言う事だよ…そら…解んねーぞ」 そら「貴方は私に騙されてる、それは今迄のと違って衝撃的な事よ、聞く?」 頷く大翔、出来れば言いたくはなかった、本当の…過去の自分の事…でも、ここまで来てそらは覚悟を決めた… そら「私はね…昔、違ってた、今の私と…ずっと、少なくとも私に恋愛なんてありえない…そう思ってた、当たり前よ、だって、今でこそ身体も戸籍も女だけど、その実、過去の私は貴方と同じ男の子だった…」 大翔の頭に落雷にも似た衝撃が走った
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