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(あの祠が屋敷に影響を及ぼしているのは確実なんだよな……まいったなぁ……)
和久が押し黙ったので、直久も何となく黙っていなくてはならないと思ったようだ。
すると会話がなくなるのがこの三人の特徴だ。
誰もが口を閉ざしたまま、山を降りきり、森を抜けると、ペンションという名の伏魔殿が三人の前に仁王立ちするかのように、その姿を現した。
「とにかく……もう一度────」
和久が兄と従兄弟に向かい言葉を続けようとした時だった。
(────!?)
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