10 寒椿

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 仰向けに倒れていく姿を、ツバキは必死で目で追った。  そんな!  嫌よ、嫌!!  清次郎さま、死んでは嫌よ!!  いやああああああああっ!!     ────ドサリ。  完全に沈黙した清次郎のたてた重たい雪音だけが、ツバキに絶望を告げた……。    
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