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父が来た…!
癒姫は年齢を偽りキャバクラ
で働いていた
学校にも行かないで
働いた。
今日から癒姫は母と実家で暮らす。心配かけないように学校行く振りをしようと決めた
癒姫は高校に入ったものの
一度も行かずこの歌舞伎町で
働いていた
14歳のあの時
父に犯されて深い傷を負った
男性不信…
でも癒姫がお金を手に入れるには夜の街で働くしかなかった
男性相手の仕事
何度もトイレで吐いた
もう店にはいられない
こんなキャバ嬢なんか店にしたら要らないんだ
これからどうしよう…
癒姫は悩んだ
癒姫は母の実家で
1人明かりも付けず部屋に閉じ籠っていた
頭に過るのは父に犯されていた
あの時の自分…
癒姫はテーブルにあった
カミソリを取り左手首に
押し当てた
スーッと赤い線が
癒姫の白い腕に描かれた
無数の傷跡
目に見えない心に出来た傷跡
癒姫は無我夢中で
まるで心に出来た傷跡を
誰にも悟られないように
必死で切り続けた
癒姫の心は憎しみと悔しさで
いっぱいだった…
みんなみんな嫌いだ
あたしのことなんか見てくれない
汚れた体
誰にも愛されることなんて
ないんだ
そんな癒姫に転機が
訪れた
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