僕とカメラ

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僕は父の荷物整理をした。 3人で行った遊園地。 水族館。公園。 沢山の思い出写真。 僕はその時だけ、 一人、涙を流した。 ゴトッ そんな時、 僕の前にカメラが現れた。 生前、父は言っていた。 『このカメラは不思議だ。』 その時の僕には 意味が分からなかった。 でも、 意味なんて何でも良い。 僕は、父の何かに触れたかった。 今思えば、カメラに触る事で、 辛い現実から逃げ出そうとしたのかもしれない。  
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