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『初めまして。
【真白相談事務所】の代表、真白紅夜(マシロ コウヤ)と言います。
此処では、貴方の悩みを、日夜募集しています。
それを解決する為、少数ですが優秀なスタッフと共に、全力でサポートしていく所在です。
相談内容は多岐に渡り、先ずは相談からで構いません。
報酬額も相談に応じます。
自身も若輩者ですが、是非とも一度足を運んでみて下さい。
貴方のご相談、お待ちしています。』
「…………」
一応書いてはみたが、何だこの胡散臭い文章。
色々虚偽の内容も含まれているが……まあ、何処もこれぐらいはやってるよね。
「んじゃ、仕事を貰いに行くとしますか」
外はまだ雨模様。
再びコートを羽織り、ビニール傘を手にする。
「早かったですね。もう行くんですか?」
「ああ。流石に、今日の仕事がアレだけってのは色々と辛い」
主に、社員からの視線など精神面が。
「出来るだけ楽で、高収入な仕事もらって来てね、所長!!」
んなもんあるか、と思わず叫びそうになるが、心の中だけに留める。
「うぃ~っす、善処はする」
これ以上奴に付き合うと精神が持たないので、適当にあしらってドアノブに手をかけた。
「うわっ!善処するって、最初からやる気が無い人の常套句じゃん!!」
む、妙なところだけ鋭い奴め。
「はいはい、言ってろ。じゃ、後の事は時臣君に頼んだよ」
「分かりました。それでは所長いってらっしゃい」
何で私には言わないの~という言葉はスルーの方向で。
まあ、何だかんだで……結局は仲いいんだよ、皆?
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