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ユカリ…あんたの足について行ける奴なんて、陸上の国体選手ぐらいしかいない事ぐらい、幼なじみのアタシが一番知っているっつーの!
「待て~!アヤ~!」
「嫌に決まってるでしょ!
待てと言われて、待つ馬鹿なんて、そうそう居ないわよ!
それに…あんたのその後ろに引き連れてる野次馬どうにかしなさいよ!
アタシは、目立つのが一番嫌いなのよ!」
そう…アタシを追い掛けている“清水ユカリ”とは、アタシの幼なじみであり、何の因果か昔からの腐れ縁なのだ…
しかも彼女は、少々馬鹿なもののその容姿故に、誰もが放って置かない学校のマドンナ的存在なのだ。
今も彼女の後ろからは…
「ユカリさん!
今日こそ僕とお付き合いを!」…
「ユカリ!
俺がお前を幸せにしてやる!」……etc
……これは、大袈裟な人達だけだが、その他にも好意を寄せる野郎共がわんさか付いて来ていた。
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