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グランティアの基地へと進むたびに我々の同志達の亡きがらが転がっていた。
おのれ…!!決して許されぬぞ…!!決して私は屈っせぬぞ!!
すると閑静とした地の奥からグランティア軍が召喚した魔物の群れがこちらへとやってきた。
魔術により生まれた魔物など…!!ただの小動物に過ぎぬわ!!
剣を奮う度に気持ちが高まる。これが憎悪なのか悲しいなのかもはや理解出来ない。
しばらく戦闘を繰り返している内に微かに奥から人の影が見えた。
吹雪によって視界が悪いが、あれは間違いない。
グランティアの王…ガイアである。
『くくく…セルよ。まさか貴様から出向くとは思わなかった。』
『黙れ。私がやらねばならぬ時なのだ!!』
『貴様が…?笑わせるな!!魔術をも扱えない弱者が何をほざくと思いきや…。』
『人は魔術を使ってはならぬのだ。マヤの理を破るか!!』
『マヤがどうした?神などこの世にはいない!!この世には生きている者のみが存在しているのだよ!!』
『やはり…私は貴様を止めなくてはならぬようだ。…いざ!!』
『来い!セルよ!』
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