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やはり、剣で幾度も攻撃を繰り返しても…魔術の効果で無駄だ。
悔やむが…魔術は強い。
『ほれほれ!どうした!?フレイ(火)!!』
ガイアの杖から火の球が繰り出されて私を容赦なく襲う。
くっ…!!負けるわけには…いかぬのだ!!
『おぉおおおッ!!』
一歩踏み出したと同時に剣を精一杯の力で奮った。ガイアもかなり苦しむだろう…!!
『がはっ…!!』
『はぁ…はぁ…!魔術も…そこまで負傷しては治癒は無理であろう…?』
勝った…!!我々の勝利だ!!
十年に渡る戦いに今こそ終わりを告げる!!
『リバイヴ(骸よ蘇れ)』
『なっ…!』
『まだまだだなぁ…セルよ。』
いつの間に背後を突かれた…!?こいつ…まだ生きていたことすら信じられぬ…。
『ラ・フレイ(灼熱)!』
灼熱の炎により私は回避する術もなく負傷してしまう。
もはや体が動かぬ…。くそ…!!まさかここで私は死ぬのか…!?
『……弱い…弱すぎるぞ…。セルよ。貴様を時空の果てへと飛ばす。どこへ行くかな…?
まぁ、もうこの時代には戻ってこれないだろうがな…くくく……!!!』
『や…やめろ…!』『さらばだ。来世で会おう。マ・ラウト(消去)』
そして、私の意識はここで途絶えた。
この後メルティアはどうなったのか。アルカディアは変わったのか。
何も…わからない。
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