晴天のヘキレキ

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「ここちゃんっ!」 秋も深まりし11月の夜。 来月の期末テストに向けて勉強していた心の部屋に、双子の妹である優がものすごい勢いで入ってきた。 「なにっ?なにごと?」 びっくりして勉強の手を止めた心は肩で息をしている優のほうに向き直った。 そんな心を見て優は、手を前に出し『ちょっと待って』のポーズをとった。 「あのっ、あのね!」 「うん、なに?」 呼吸を整えて話し始めたものの、あまりの優の興奮ぶりに怪訝そうな顔をする心。 しかし優はそんなのお構いなしで超ハイテンションで話し続けた。 「あたし…告白されちゃった!!」 心は一瞬時間が止まった気がした。その一瞬で色んなことを考えた。 優の様子を見ればわかる。きっと優は好きな人に告白されたんだ。 好きでもない人から告白されていたらもっと困って、もっと戸惑うはずだから。 今の優は嬉しいような恥ずかしいようなそんな顔してる。 幸せが顔から零れてる。 その告白の相手はきっと…。
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