7月2日(火)

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765プロに着く頃には日が落ち、夜が訪れていた。 「……ったく、 誰かさんのせいで結局また夜じゃねぇか…」 ため息混じりでぶつぶつ文句を垂れる。 まぁ、遅れたのはオレがゆっくり歩いてきたのが事実だが…。 「また、昨日みたいに トラブルとか起きなきゃいいけど…」 そう、心配していると 建物の中から微かに歌声が聞こえてくる。 「頑……まっしょ 一番…きな~♪」 「…… 今日は大丈夫みたいだな。」 歌声を聴くとオレの体のどこかで微かに何かの力が抜け、自然に会社の中へと足を運んだ。 「あら?あなたは……」 会社に入るなり、いきなり綺麗な女の人に声をかけられた。 「あの、じぃ、社長に呼ばれたんですが…」 「…あぁ、んじゃあ きみがアキ君?」 確認するように聞いてくる。 「はぃ。」 「じゃぁ、ついて来て♪」 静かに返事をすると笑顔で対応し、案内し始める。 「あの、あなたは?」 何も話題がなかったので とりあえず聞いてみると… 「私は、ここの事務員の 音無小鳥です♪」 普通に笑顔で返された…。 「そういえばアキ君。」 「はぃ?」 「あなたはアイドルに興味はある?」 唐突の質問だった…。それゆえ、つい本音が出てしまったのだ。 「アイドルですか? テレビとかでは、あんまり見たことないし… 歌も聴いたことないですから、まだなんとも言えませんね…。 ただ、一つだけ言えるのは 可愛さはあると思います。 まぁ、人にもよりますけど。 でも、やっぱり実際には あんま興味ないっす。」 失礼なことを言った後に人は気づく…。 「あ、すいません… アイドル事務所でこんなこと;」 「……クスクス」 なぜ、笑う!? 「…??」 「あ、ごめんなさい…; あなたもこれから分かりますよ。アイドル達の素晴らしいを…」 いや、ぶっちゃけ分かんなくて結構ですので早く案内してください。 そうしてる内に社長室へとたどり着く。 「社長。連れて来ましたよ。」 小鳥さんが先に入りその後に自分も入る。 「おぉ、よく来たアキ!」 「急に呼び出して…… 急でもないか。 で、一体なんの用?」 適当にその辺のソファーに座りくつろぐ。 「実はアキにプロデューサーをやってもらいたいんじゃ」 「プロデューサー?」
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