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「……ん~
(…どっかで聞いたことあるような、ないような…)」
考えているとじいちゃんが立ち上がり、窓の外を眺めながら口を開く。
「10人のアイドルを
今はたった一人のプロデューサーだけで活動している。
そこでじゃ!
アキに見習いプロデューサーとして、ここで手伝ってもらいたい…」
「……」
……………………
「やってくれるか?アキ!!」
「えっ!?あ、うん。」
考え事をしていて何を言っていたか、いまちい分からないが
とりあえず何かを手伝えばいいらしい…。
「それじゃ、明日から早速頼むぞ。」
「明日?
明日は学校だぜ?」
「連絡はすでに済ましておる。
少し早いがお前はもぅ夏休みに入った。」
「…は?」
一瞬自分の耳を疑った。
確かに夏休みに入ったと…。
「オレ、明日から夏休み?
……マジで!?」
「嘘をついてどうする?
だが、浮かれるな…
これから厳しい生活になるぞ。」
「おK、おK♪」
「小鳥君、書類と例の物を。」
そういうと小鳥さんは返事をしいろいろと用意を始める。
「アキさん、これはこれからの見習いプロデューサーとしての心得や仕事の内容などが書いてありますので、しっかり目を通しておいてください。」
書類の山が渡され、
「分かりました。」
適当に返事を返す。
…こんな書類の山、誰が読むんだよ。
もちろんパラパラと読んで
その辺に放置決定だが。
「それと…」
小鳥さんが言いにくそうに
ちらちらとオレを見る。
「…?
どうしたんですか?」
「社長!
ホントに渡して大丈夫なんでしょうか?」
「アキなら上手く処分してくれるじゃろ。」
オレなら?
「あの、話が読めないんだが」
「おぉ、すまんな。
実はアキにもう一つお願いがあるんじゃ。」
「お願い?」
「この瓶を処分してほしいのじゃよ。」
そういうとじいちゃんは
小鳥さんが持っていた小さい瓶を手に取り、オレの前のテーブルに置いた。
「…これは?」
瓶には青い液体が入っている。
「何かの不具合でここに届いたのじゃが…
いや、とにかく処分してくれればそれでいい。」
オレはこの瓶を手に取る。
「ゴミ箱に捨てるとか排水口に流すことだけは辞めてほしいのじゃが…
それと、絶対に液体には触れるな!」
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