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……………
ふと、目が覚めて目覚まし時計を見ると針はすでに昼を回っていた。
「……Σやべぇっ!」
オレはベッドから飛び起き
急いで支度を始めた…
家を出て、走りながら携帯を開いて見ると10件ぐらい知らない番号から着信が入っていた。
おそらく、
事務の小鳥さんからだろう…。
オレはすぐに電話をかけた。
[プルルルル……ガチャ]
「ハィ。もしもし。
こちら765プロダクションの事務所です。」
無意味に緊張する…。
「あ、もしもし。アキです。」
「あ、アキ君?
電話に出ないから何かあったのかと思って心配しちゃった。」
小鳥さんの声は怒るわけでもなく、やけに落ち着いていた。
「すいません、遅刻してしまって…」
「いえいえ。
それはそうと、息きれてるけど走ってるの?」
「そりゃ…走らざるおえない状況ですから;」
「そっか。
でも、ゆっくり来ていいわよ。」
「え?」
その言葉でオレは足を止めた。
続けて小鳥さんが言う。
「今日は特別ですよ♪
あ、でも事務所には来てくださいね。」
小鳥さんの声は優しく耳に届いた。
「了解しました。
それじゃ、事務所で…」
「…あ、ちょっと待って!」
電話を切ろうとした瞬間、
小鳥さんがそれを阻止した。
「…?
なんでしょうか?」
「一つ頼みたいことがあるんだけど、いいですか?」
「あ、はぃ…」
「実は765プロのアイドルで
今、どこにいるか分からない人がいるんです。
まぁいつものことなんですが…
特徴は青い髪でロングヘアー
胸が大きいのと、のんびり屋の性格です。
事務所に来る道のりで結構ですので、見つけたらそのまま連れて来てください。」
そう言われ電話を切られた…。
「……めんどくせ!Σ(゜∇゜)」
まぁ、ほぼ強制ではあるが
こっちにも非はある。
とりあえず、探して見るか…。
オレは事務所に行くまでの
道を遠回りで歩くことにした。
……………
…………
………
……
…
結局見つからず、事務所の前に着いてしまった…。
また、探してみるか。
そう思った時、
[…ドン]
事務所の前で誰かとぶつかる。
「青い髪……。」
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