8人が本棚に入れています
本棚に追加
自然に目が合う二人。
どこかで歌が聞こえた。
(目と目が合う瞬間好きだと感じたぁ~♪)
いやいやいや、それより確認だ。
「ロングヘアーで…」
「…?」
「あ、でも胸ないや。
なんだ、人違いか。」
「くっ!
ちょっと待ちなさい!!」
肩を掴まれ振り返る。
「へぁ?」
「初対面の人に向かって
胸がないとは失礼だとは思わないのですか?」
「あ、いや…
これはこれは申し訳ない。」
「いえ、悪気があって言ったのでないならいいのですが…」
頭を下げたらちょっとデレた。
あれ?これツンデレ?
と思いながらも一つ質問された。
「あなた、ここに何か用でもあるの?ないようなら早く立ち去ったほうがいいわよ?
ここアイドル事務所だから
警備員さんに捕まるわよ。」
「ご忠告ありがとうございます。」
一礼すると、彼女は中に入って行った。
なかなか来ないので、オレも中へ。
ガチャリ
「小鳥さん、スイマセン遅刻してしまい。」
「頭下げなくて大丈夫ですよ。
きっと言えない理由があるでしょ♪
だってここアイドル事務所ですもん、欲情しないために、あんなことを…」
「あの、スイマセン。
普通に寝坊です。」
「あら、残念♪
ところであずささん見つかった?」
「いえ…
あ、でも。
青髪でロングヘアーな胸がない人なら事務所前で会いました。」
「あぁ…
千早ちゃんの前では胸の事は禁句よ。」
「…?
なんでですか?」
「女の子は繊細なのよ♪」
これもプロデューサーの勉強なのだろうか…
「あとで紹介したい人がいるから呼ばれたら来てちょうだい」
「紹介したい人?」
「そ、あなたの先輩よ。
あ、あと他の子達も紹介したいから…って言っても4人しかいないんだけどね。
レッスン室にいると思うから様子でも見てきたら?」
「わかりました。」
ちょっとの緊張と
これからのプレッシャーに
胸が…おっと禁句だったか。
いや、これは心の声だから多分大丈夫だろう。
それにしても冒頭の歌はなんだったんだろう…
最初のコメントを投稿しよう!