7月3日(水)

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自然に目が合う二人。 どこかで歌が聞こえた。 (目と目が合う瞬間好きだと感じたぁ~♪)    いやいやいや、それより確認だ。     「ロングヘアーで…」     「…?」     「あ、でも胸ないや。 なんだ、人違いか。」     「くっ! ちょっと待ちなさい!!」     肩を掴まれ振り返る。     「へぁ?」     「初対面の人に向かって 胸がないとは失礼だとは思わないのですか?」     「あ、いや… これはこれは申し訳ない。」     「いえ、悪気があって言ったのでないならいいのですが…」     頭を下げたらちょっとデレた。 あれ?これツンデレ? と思いながらも一つ質問された。     「あなた、ここに何か用でもあるの?ないようなら早く立ち去ったほうがいいわよ? ここアイドル事務所だから 警備員さんに捕まるわよ。」     「ご忠告ありがとうございます。」     一礼すると、彼女は中に入って行った。 なかなか来ないので、オレも中へ。     ガチャリ     「小鳥さん、スイマセン遅刻してしまい。」     「頭下げなくて大丈夫ですよ。 きっと言えない理由があるでしょ♪ だってここアイドル事務所ですもん、欲情しないために、あんなことを…」     「あの、スイマセン。 普通に寝坊です。」     「あら、残念♪ ところであずささん見つかった?」     「いえ… あ、でも。 青髪でロングヘアーな胸がない人なら事務所前で会いました。」     「あぁ… 千早ちゃんの前では胸の事は禁句よ。」     「…? なんでですか?」     「女の子は繊細なのよ♪」     これもプロデューサーの勉強なのだろうか…     「あとで紹介したい人がいるから呼ばれたら来てちょうだい」     「紹介したい人?」     「そ、あなたの先輩よ。 あ、あと他の子達も紹介したいから…って言っても4人しかいないんだけどね。 レッスン室にいると思うから様子でも見てきたら?」     「わかりました。」     ちょっとの緊張と これからのプレッシャーに 胸が…おっと禁句だったか。 いや、これは心の声だから多分大丈夫だろう。   それにしても冒頭の歌はなんだったんだろう…
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