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「うん…そうだね。嬉しい…」
エウレカは頬を赤らめてレントンに身を任せた。
「エウレカ…俺は君と一緒になれて本当に幸せだよ」
「うん…私もすごく幸せ…」
お互いに気持ちを確かめ合いそしてどちらからともなく唇を重ね合わせた。
ああ…私はなんて幸せなんだろう…もしかしてこれがニルヴァーシュが言ってたプレゼント?
エウレカが夢の中の出来事を思い出しそんなことを思っていると
コンコンッ
突然家のドアがノックされて二人はビクッとなって体を離した。
「はぁい!」
レントンは返事をしてドアのほうに駆け出していった。
タイミングの悪い…
エウレカがそんなことを考えていると
「あれ?」
ドアのほうからレントンの不思議そうな声が聞こえた
エウレカがどうしたの?と声をかけてみると
「いや…それが誰もいなくて…コレが家の前においてあったんだよ」
「封筒…?」
エウレカが不思議そうに見てると
「とりあえず中身見てみようか」
レントンが言うとエウレカは少し不安を覚えつつウンと頷いた。
「手紙だ…読んでみるね」
「うん」
―突然お手紙すいません。いきなりですが本日より3日後の12時からスカブの地表の下の地球を使ってレース大会を催すことになりました。
この手紙を受け取った方には自動的に参加権が認められます。
優勝者は「神様から一つ願いを叶えてもらう権利」が与えられます。
ルールは簡単。二人一組になって神様の示すコースを走ってもらえればOKです。
尚レースに使うマシンは手紙と一緒に同封してた白い紙にあなたのイメージ力を膨らませながら描いてもらえればマシンが出てきます。
ではあなたの参加をお待ちしています!―
―スカブの代弁者より―
手紙を読み終えた二人は信じられないといった顔でお互いを見ていた。
「エウレカ…どう思う?」
「わからない…神様なんて本当にいるの?」
「う~ん…それにスカブの代弁者っていうのも気になるね…」
「スカブの代弁者………あ!」
「エウレカ!心当たりがあるの?」
「わからないけど…あのね…」
エウレカは今日見た夢の出来事を話した
「ニルヴァーシュがそんなことを…もしかしたらこのことかもしれないね」
レントンはエウレカの話を聞いて納得したように言った。
「本当かどうかはわからないけど…とりあえずこの紙にマシン描いてみる?」
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