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「保健室煩い奴らしかいないから。お前、生徒には手出さないって言ってなかったか?…こいつ涙目…じゃ…」
たつきは京に目を留めると、固まった。怪訝そうにたつきを見る淳希。
「この子は特別。おーいたつき君?どーしたの?」
京はたつきの視線に恥ずかしくなり、俯いた。
何っ?芸能界にいそうな人が…何でこっちガン見?
「…小動物がいる」
ぼそりと呟いたたつきの言葉に爆笑した淳希。
「しょっ小動物…!!確かにちっちゃいもんな!!」
『なっ!二人が高いだけじゃん!!そんなに笑わないでよ!!』
真っ赤になって淳希の袖を引っ張る京に、影が落ちた。
『へ?』
ぐいっ
と肩を掴まれ、正面を向かされた。
「お前なにし…」
「ああ、分かった。あんただろ?可愛い転校生って」
『可愛い…は違いま…す』
「…まじ子猫みたい。俺んちに住まない?一緒に」
『…っあの!!』
「ストップ!!たつき!京は俺のお気に入りなの!おさわり禁止!」
べりっ
と二人を引き剥がし京を抱きしめた淳希。たつきはむっ としたように淳希を睨んだ。
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