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実を言うと、家には余っている布団がない
他の部屋にベッドはあるのだが、持ち運ぶのには少々無理がある
ということは…
「添い寝…」
ダメだ…
俺はそんな甘い空間に耐えられない…
「琉~、つっ立ってないで早く来なよ~」
ベッドで待ち構えるダミアン
「ふぅ…」
しょうがない
覚悟を決めて入るか
「これからどうするよ?」
「う~ん」
「正直、家事さえしてくれればこのままいてくれても構わないんだけど」
「え?、もしかして…プロポーズ!?」
「違います…」
どうしたものか
幸い、両親のおかげで金には困ってないから食いぶちが一人増えても構わない
…疲れるけど
「ん~、じゃあしばらくその路線で~」
茜は眠くなってきたようだ
あんなに寝たのに俺も眠くなってきた
あ、そうだ
「茜」
「ん~…?」
まだ言ってなかったな
「おかえり」
茜はぽかん、としてたけど、にっこり笑って
「えへへ、ただいま…」
照れながら、そう呟いた
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