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「マジかい…」
今日に限って警備員もいなけれは宿直の先生もいない
しかも明日は完全休校日なので先生も出勤しない
「…ね?」
「いや、『ね?』って…」
明らかにダメだろ、常識で考えて…
「私と一緒にいたくない…?」
「う…」
まずい、マジでまずい…
泊まってしまったら大きなお友達しかついていけない展開になってしまう可能性が…
それなのに…
「ね…?」
ここぞとばかりに耳元で囁いてくるのね…
でも、ここで折れたらなにか負けた気がする…
「ダメだ」
「え~?」
つれない答えだと一瞬で素に戻るところはもはや称賛に値しますね…
「なんで~?」
「いや、常識の範疇で考えたら当然の結果で…」
「本当にそれだけぇ~…?」
バレてらっしゃる…
「あ~っ!こっちもちょっと恥ずかしいんだからさっさと来る!」
「なら泊まるなんて言わなきゃいいのに…」
「誰もいない学校に泊まるのはセオリーなの!!」
なんのだよ…
「大体、琉が女の子に積極的じゃないから私がこうやって…」
「こうやって?」
「…!!い、今のはナシ!」
「?」
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