真実

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到着 茜はいるか? 「お~い、メシ持って来…」 「しぃ…」 「っ!?」 意外にも、俺を制止したのは茜ではなく例の女の人だった 「静かに、彼女起きちゃいますよ?」 「っと、また寝てるのか…」 「責めないであげてくださいね?」 いや、いつものことだしなぁ… 「っていうより、むしろ…」 …誰? はっきり顔を見たのは初めてだけど、学校関係者でないのは確かだろう しかも… 「…どうしました?」 結構美人… 『ボコっ!』 「いてっ!!」 ね、寝ている茜に殴られた… 「…いい関係ですね」 「へ?ああ、いや、まぁ…」 「彼女、言ってましたよ?貴方以外の人間を愛すのは無理だって…」 「コイツ…人にまでそんな事言わなくても…」 …いや、そうではなく 「学校内の人じゃないです…よね?」 「そうですね。もっとも、私がこの学校にいるという事は貴方とそこの彼女しか知りませんが」 …犯罪の香りはしないんだけどなぁ 「それに彼女が見えるのも貴方と私くらいですかね、まぁ本当に霊感が強い人を除けばですが」 そう、それだ どういうわけか、この人には茜が見えているようなのだ 「…アンタはその霊感が強い人とやらじゃないのか?」 「さぁ?ご想像にお任せしますが…なるほど…」 「何か?」 「いや、結構私好みの顔だなぁと…」 「ぶっ…!!」 またこれ系かよ? 「まぁ冗談はここまでにして…貴方にも一応言っておこうと思います」 「はぁ…」 また何か大ボケかますのか、なんて考えてた俺だったが… 彼女は紅茶を一口すすり 「今すぐに…彼女と別れなさい」 また、何かの冗談かと そう思いたくなるような言葉を…
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