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で、町内を放浪すること二時間
「ないね~…」
「だから言っただろ…」
重い荷物を置き、公園で一休み
「ん~、どっかにあるはずなんだけどなぁ…」
「なんだ、妙に自信あるな?」
根拠でもあるのか?
「あ~…、そういえば琉寝てたもんね~」
「は…?」
「昨日学校でね『遅咲きの桜がある』って言ってた人がいたみたいで、ちょっと盛り上がってたんだ」
…それに信憑性はあるのだろうか
「残念だが、これだけ探してもないんだからきっと桜なんて無い…」
「桜ならあるさぁ!!!」
「うわぁ!?」
ベンチの後ろから何かが!?
「奇遇じゃないかぁ!!よもやこんな所で合うなんてまさに運命、そう僕達は赤い糸で結…」
…パンチ
「ぐはぁ!!」
「答えろ榊、噂の元はお前か?」
「も、もちろん…」
「なら桜は何処にある?」
「じ、神社山の脇の道を突っ切った所かと…」
「証拠は?」
「いや、僕も遠目からしか見てないから証拠は…」
直接行ったわけじゃ無いのか…
まぁ、場所は分かったしこいつは用済みだな
正直この手は使いたくないがこうでもしないとコイツのストーキングの餌食だし、仕方ない…
「あ、お前の家に俺の裸体写真が…」
「ちょっと急用が出来たので僕はこれで!!」
マッハで消えたよ…
「わ、私も行く!!」
「お前は花見だろ…」
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