消えゆく命

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…もう琉は行ったよね? 「…ふぅ、まいったなぁ~」 やっぱり、私って消えちゃうのかなぁ… あのお姉さんがそう言った以上は本当なんだろうけど、だけど今日で私自身のホントの気持ちがわかっちゃった やっぱり、私は消えたくない 「ほう、運命だと分かっていても受け入れずに消えたくない…と」 「あれ、なんで分かったの?」 「なんで此処にいるのかを聞かない辺りやっぱり貴方は大物ですね…」 「だって相手はお姉さんだもん。でもお姉さんがここにいるっていうことは…」 琉、無駄足だったね 「なむなむ」 「何がですか?」 「ううん、こっちの話」 …あ、そうそう 「今日は何しに来たの?」 「やっとですか…あんまりこういうノリで話せる話題じゃないんですけどね、まあいいでしょう」 「あ、難しい話は頭がパンクしちゃうからすご~く簡単にお願いします!」 「すご~く簡単にですか、そうですねぇ…」 「すご~く、ね?」 「じゃあ…じわじわ消えるのと今すぐ消えるのとどちらが良いですか?」
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