お化け

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「どしたん?今日元気ないね」 悶絶する俺に対してそう言い放つ榊 一つだけ分かった やっぱり… 「オメェはこの世から消えた方が良い!!」 唸る俺の幻の右 「おいおい、そりゃないよ、愛も誓いあった仲じゃないか!」 ヒラリと避ける榊 「む~、琉ってホモのひとだったんだ…」 「違いますよ!?」 茜のおとぼけ発言… 信じるなそのアホの言うこと!! 「けど、わたしがいない間に榊くんに乗り換えるなんて…琉もなかなかやるよね~」 「違う、ってかその疑惑だけはやめて!!」 俺はいたってノーマルだよ!? 「あの~、琉様?」 「あ!?なんだアホ!?」 こっちは疑惑を解くのに忙しいんだよ!! 「さっきからなんで独り言ばっか喋ってるの?」 「独り言って、ここに茜が…」 …あ アカネチャンハユーレーサンダッタネ 「い、いや、これはだな…」 言い訳しようとして、ふと疑問が生じた 「お前、見えないのか?」 「何が?」 「俺の隣に茜がいるだろ!?」 「琉、男が電波系になってもモテないことは僕が身をもって立証し…」 ズバン!! 今度こそ炸裂する俺の右リターンズ 「プギャぁぁぁ!!」 お星さまになる榊 「しかもSっ気が、ううん、大丈夫よ琉、私はどんなプレイにでも耐えてみせるわ!」 そしてまたなにか誤解してしまったダミアン… もうつっこむ気力すらない… それにしても、榊の言ってたことは本当なのか? 「琉と愛を誓いあった?」 「違います…」 そして人の心を読まないでください… 「冗談だよ。榊くん、私が見えないんでしょ?」 「みたいだな…」 とりあえず教室に行くか もしかしたら茜をみれる奴がいるかもしれないが…
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