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既に穴あきチーズになっていたのでここまでやる必要はないが、穴を通して内部にいれてやると、船は内から弾け飛んだ。
ここまでしたところで、右のエンジンも飛びそうになった。
どうせこいつはもう数分と持たないだろう。
ならば、華々しく散らしてやるのが餞というものだ。
その方が僕も楽しいし。
そうと決まれば善?は急げだ。
最後の1隻を狙い、かなり遠くから大回りし、正面から真っ直ぐに突っ込む。
ユニバース!と叫びたい衝動に駆られたが、そんな事してる場合じゃないのでグッと我慢する。
残り200ヤードをきったところでボタンを押して脱出。その際に愛銃を握りしめるのを忘れない。
パラシュートを開いてひと息つくと、ちょうど飛行機が最後の船と運命的な出会いを果たし、愛のような炎を上げていた。
その中に秘めたもの(燃料)が爆発し、相手を焼き尽くす。
その思いの破片がこちらまで届いてきた。
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