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東西に挟まれるようにして、チュピナス海という蒼く美しい穏やかな内海がある。
東側にある大陸をユーストルダム、西側にある大陸をハフルスと呼ぶ。
そのユーストルダムの中央にあるヴィオヘルス王国と、ハフルスの北を占めるジェノヴィア帝国の国王は兄弟であった。
ヴィオヘルスは工業を発展させ、ジェノヴィアは水産業を充実させて国力を伸ばしてきた。
その2つの国は、交わるはずのない道を進んでいったかのように見えた。
しかし
目覚ましい進歩をとげたヴィオヘルスは国力を上げ、豊富な鉄鉱資源を求めるようになり、ハフルス大陸南部にあるポリエステへと足を延ばす。
一方、ジェノヴィアは海運通商に着目し、チュピナス海での独占をめざし始めた。
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