蒼原の欠片

ま～じ～？

『…理大臣が、“あなたとは……がうんです”と連呼……がら、』

カチ

『次のニュー…です。麻尾太郎…』

カチ

『“むしゃくしゃしてやった。でも反省はしていない。”と語り、元事務次』

カチ

「やれやれ‥‥戦争中だってのに、ロクなニュースをやってないもんだ」

旧式のオンボロプロペラ機の中で一人つぶやくマックス。

ヴィオヘルス空軍所属のマックスは、前の戦闘でエンジンブローによって機体を失い、新しい飛行機を提供してもらう際に、部署もついでに変えられた。

その転向先がここ、最北端の沿岸警備部である。

しかしながら、実際は国境ギリギリで敵の動向を探って逐一報告し、
敵船艦を見つけたら味方が駆けつけるまで足止めしなければならないという、国から死ねと言われているような所だ。

その上機体は前に乗っていたものより状態が悪く、エンジンは既にガタガタいっている。