8547人が本棚に入れています
本棚に追加
着いてみると、看板には大きく「会議室」と書かれていた。
軍法会議で銃殺刑だろうか?
「入ってくれ」
閻魔大王の響きを伴い、マリアンが地獄へ堕ちろと言ったように聞こえた。
ああ、ここで死ぬんだ、と言う、半ば清々しい気分にマックスは一人で勝手になっていた。
マリアンより先に入り、部屋を見渡す。
ホールのような大きな部屋の中心には、よく小学校にある木とパイプで造られた机と椅子があり、それを囲むように長机が配備されていた。
「あの席に着いてくれないか?」
後ろからマリアンが、そのポツンと佇む机とイスを指す。
言われたままに着席。ずいぶん小さい。膝が机に当たりそうだ。
その間にも、マリアンは正面にある長机の中央へ。
最初のコメントを投稿しよう!