8547人が本棚に入れています
本棚に追加
少し気が滅入りながらも飛び続けていると、雲が切れているところがあった。ちょうど、国境の近くだろう。
やっと海が見えると思い、安堵をすると、そこから花火が上がる。
1‥‥2‥‥3‥‥
「あれ?救難信号じゃね?」
テンションと機体を降下し、同時に通信を開く。
『どうした?』
大尉の声だ。
「救難信号です。場所は32-Pです」
『ふむ、国境ギリギリか‥‥状況は?』
船4隻がまとまり、1隻だけ小さい。
商船団かとも思ったが、それなら救難信号など上げるはずもなく、しかもたまに爆発と煙が上がる。
どうやら海賊に襲われているようだ。
「あー、商船みたいなのが海賊船3隻に襲われてるっぽいです」
『ぽいって‥‥』
最初のコメントを投稿しよう!