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病院に着くと朝早いにもかかわらず既に患者が待合室にいた。
衣梨沙は受付に保険証を渡すと代わりに看護士に尋ねられた。
「今日はどうされました?」
「朝から熱があったんで。」
「分かりました。ちなみに朝の体温覚えてますか?」
「37.6℃だったと思います。」
「はい。じゃあ、もう一度計ってくださいね。」
衣梨沙はまた熱を計る羽目になった。
「怠いし。」
ソファーに座りながら吐き出すように言った。
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