それはある年の梅雨

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雨が降っている…………。 しとしとなんて可愛いものじゃない、ザアザアと降っている。 俺は何故だろうか、家から出た。 人はほとんどいない。 道には水が溜まり、バシャバシャと歩を進めるたびに音をだす 「ふにゃぁ」 俺は足を止めた。 雨の音を掻い潜り、頭の中に響くような感覚…… 猫か? そこは家から20分もかからない空き地。 青い猫型ロボットがいる世界の空き地とそっくりだ。 こんな日は何かある気がする…………。 ふと俺はそう思った。
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