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22時04分
俊介「もぉそろそろ見えてくるはずなんだけどなぁ」
薄く霧のかかる山道をゆっくり走っていると
彩奈「ちょっと停めてっ!」
彩奈が何かを見つけた
その視線の先には
『ここから先 用の無いもの 入るべからず』
健「いかにもここだって感じだな。」
5人は車を降りてその何重にも繋がれている錆びた鎖の柵を見つめて息を飲んだ
彩奈「…本当に行くの?」
美月「私も怖くなってきた…」
誠「おいおい!ここまで来たんだし行くしかないだろ!なぁ俊介!健!」
健「だな。さっさと見て帰って飲もう。」
俊介「あれ?さっさと帰ろうって健までビビってんの?」
俊介が茶化すように言った瞬間
…バサバサバサバサ
何やら鳥がいっせいに飛び立った
同時に雲が流れて赤い月が顔を出す
健「ビビってんのはお前だろ。」
鳥の飛び立つ音に驚いたのか俊介が奇声を発したのだ
俊介「ちっ 違うって!今のは油断してたから…」
言い訳をする俊介に
誠「はいはい!さぁ行こうか!」
誠は相変わらずのテンションで先頭に立ちみんなを誘導する
5人は鎖の柵を越え林の中へ歩き出した
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