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「遊びにって…いいのか?」
「王妃といえども別に忙しいわけではありませんから。
仕事はしっかりやってますよ?」
「そうか、さすがだな…」
ソルはアンナをちらっと見る。
「仕事せずに遊んでるやつとは大違いだ…なぁ?アンナ?」
「あ、いや…」
「ベルベットは行きたいのを我慢して仕事をしているというのに…」
「だ、だから…」
「言い訳する暇があったらさっさと仕事しろ!!」
「は、はい!!」
すさまじい剣幕で怒るソルを前にしてアンナはすぐに部屋をでていった。
「じゃあ私達もいこっか。」
「はい、リサ。」
リサとイセリアは服を片付けた。
「ソルはこれから何かあんの?」
「任務がある。友人の頼みでな。
絶対に成功させなければ…」
ソルは懐から小さなビデオカメラを取り出した。
「…なにそれ?…どうしたの?」
「世界的に有名な魔力製品会社…『ワン』の最新式のビデオカメラだ。買った。」
「なぜ…」
「任務の依頼主はベルベット。
リブラの授業参観を見たいといってきたからな。撮ってきてやろうかと。」
「…ベルベットならもう出てったわよ。」
「なに?扉には鍵がかかっているはずだが…」
「さっき私が通った時、扉を蹴破っていましたよ。」
「……【ファントム】」
ソルはイセリアの言葉を聞き、移動術で部屋から姿を消した。
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