*第一話*桜花を鎮静せよ!

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あの日から四之宮さんは二日休んだ。 僕も疲労から家に着いた途端倒れ、二日間眠りについていた。 日が過ぎて金曜日。 ようやく学校に行けた朝、生徒玄関で湊都さんに会う。 「体の調子は?」 廊下を歩きながら、湊都さんは僕に話しかけた。 「もう平気です。眠ったら、楽になりました」 そう答えると湊都さんはポンッと僕の頭に手を乗せる。 「そ。昼、屋上に来て」 階段を上り、二年生のフロアへ出たところで湊都さんはそう言う。 そしてそのまま、自分のクラスに入って行ってしまった。 正午の鐘が鳴ると同時に僕は屋上へ向かう。 ドアノブを回すと、鍵がかかっているはずのドアは簡単に開かれた。 「湊都さん?」 屋上に出て、周囲を見渡すと右端の方に湊都さんと四之宮さんが座っていた。
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