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あの日から四之宮さんは二日休んだ。
僕も疲労から家に着いた途端倒れ、二日間眠りについていた。
日が過ぎて金曜日。
ようやく学校に行けた朝、生徒玄関で湊都さんに会う。
「体の調子は?」
廊下を歩きながら、湊都さんは僕に話しかけた。
「もう平気です。眠ったら、楽になりました」
そう答えると湊都さんはポンッと僕の頭に手を乗せる。
「そ。昼、屋上に来て」
階段を上り、二年生のフロアへ出たところで湊都さんはそう言う。
そしてそのまま、自分のクラスに入って行ってしまった。
正午の鐘が鳴ると同時に僕は屋上へ向かう。
ドアノブを回すと、鍵がかかっているはずのドアは簡単に開かれた。
「湊都さん?」
屋上に出て、周囲を見渡すと右端の方に湊都さんと四之宮さんが座っていた。
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