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「……ていうかお前、怖いっていうなら朝どこを通ったんだよ」
「ん?普通に通学路だけど。事故現場の前を通って」
もう、頭が痛い。
朝、通ってきたなら俺は必要ないのではないだろうか?
「だったら……」
一人で帰れたんじゃないか?と俺は内心思う。
「まぁ、急いでたからそん時は事故現場って忘れてたけどな」
はっはっはっと隣で笑う秋を横に、俺は頭を抱えた。
(こんなのが幼馴染でいいのか、俺……)
はぁ、と深い溜め息を吐いて秋の方を見る。
すると、さっきまで笑っていた顔に笑顔は無かった。
「アキ?」
前方を見据えて秋の足が止まる。
つられて俺も前方を見ると、目に入ったのは事故現場の電柱だった。
道はトの字型になっていて、俺達の家は真っ直ぐ進んだ先にある。
事故が起きたのは丁度、直線と右から伸びた道路がぶつかった点にある電柱。
確かに、家から学校に行き来する際に必ず通らなければならない道だ。
しかも事故があった電柱のすぐ横を。
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