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その光景を見てて、悔し涙が止まりませんでした。
(12歳の少年とワニのコンビだから疎外(そがい)されるんですか?
『豆太郎』が『ミーちゃん』を狙ってたからなんですか?
俺の母さんが、歌舞伎町の女王だったからなのですか?...etc)
色々な疑問を投げかけたかった。
でも、12歳の俺にはその勇気がなかったんです。
左手の握りしめた拳には、深く爪が食い込んでいました。
今でも、あの日の悔しさと、傷みは忘れた事がありません。
路頭に迷った俺達は、二人で、防波堤に座り夕日が沈むのを眺めていました。
綺麗でしたよ。『豆太郎』と見たあの夕日は。
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