~~理由なんてない~~

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「うわっと……頼むから話をっ……!」  もう何発目かわからなくなっていた。 「輪庚やもうその辺にしときぃや…」  老人の声に助けられた。  男は手を止めた。 「何故だよ!果実泥棒は重罪だろ!?」  少年は疲れたように尻餅を付いた。 「その子等は外来者じゃ…知らぬのだろ?見逃してやりなさい。」 「しかし……」  男は老人にでも睨まれているのだろうか、言いかけで口が止まった。
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