~~理由なんてない~~

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 目を離しているうちに、二人の姿はなかった。  巨人に渡す食糧はない。若者も少ない。  もう旅人でも容赦はないはずだ。 「やばい!転凜も狙われる!」  輪庚は足早に外へ出た。 「へぇ、これが巨…デカイなあ」 「すげぇ!20メートル以上はあるぜ絶対!」  空気の読めない二人は、ただ興奮していた。  巨人は村に侵入し、要求のものがないのを確認した。
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