~~理由なんてない~~

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 やっとのこと、一袋目を縛り上げると一度持ち帰ろうとした。 「オイおまえ達!!何をしている!?」  二人は男の声に引き止められ、二人ともが逆の方から振り向いた。  ビリビリ……ボトッボトボト…  パンパンに膨れた袋は耐え切れずに破れ、中の果実が転げ落ちた。 「あっああぁ!おまえ等この村の果実を!!許さん!」  男は怒り、殴り掛かりに来た。  速かった。  バスッ……っ…ズザザザァァ…ドンッ!
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