第一章:平凡な日常

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その後、二人は教室に向かい、自分の席について、荷物を片付け、どちらともなく話を再開した。 「…ってのが“リストラ”。わかった?」 「ふぅん…、そうなんだ。リストラって大変なんだね」 「他人ごとじゃ無いでしょうが(汗)」 「う~ん…、そう言えば…」 「何?(汗)」 「何かね、お父さんがブツブツ言ってたんだよ。」 「…なんて?(汗)」 「“今週一杯でクビ……、今週一杯でクビ…”って!でも、変だよねぇ?お父さんちゃんと首あるのに…」 「ねっ!」と輝かしい笑顔の百合に、琴音は深く大きいため息をつき、百合の肩に手をおいて、呆れ顔で言った。
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