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「え――ッ!オイラが?」
「ハイッ!お願いヨ」
アンが産まれてから、一週間目のオーリーとオイラの会話である。
「何つったっけ――、
その・・・・・、
ファーストじゃなくて…」
「ああ―second daddy ね」
「セカンド・ダディとか…いうの、オイラみたいな―、チャランポランな人間に頼んでイイのかな…?」
「ハイ!ジョアンと話し合って決めたヨ。
クーヤーは、オレの…
best friend ね~!
オレが、もし、死ぬ。
クーヤーがアンを守るね」
「オイオイ!なんかぁー、
すっげ―話になって来たなァ~ ホントにオイラで…、
イイのかなぁ」
言わば、日本の、後見人みたいなものか…、
チャペルの中は―、
牧師の声が壁に反響してオイラみたいな信者でなくても一、何故か、厳粛な気持ちにさせてくれるものがある。
牧師がアンちゃんの頭に聖水をかける…。
その他―、
牧師がなんと言ったのか?
又、それが英語か日本語だったかさえも―、
オイラは覚えていない。
そして―、
その、晩のパーティで…、
普段、殆ど酒の飲めないオイラ…。
あはっははははははは!
と、誰よりも、ドンチャン騒ぎの―、
大酔っ払いで…、
secondd addy は潰れた!
その数年後、オーリーとジョアン、国に帰り。
エビの養殖をして幸せに暮らしている。
と、オイラは聞いた。
娘のアンは…10歳になるはずだ…。
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