エピソード5⃣     ―second daddy―

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「え――ッ!オイラが?」 「ハイッ!お願いヨ」 アンが産まれてから、一週間目のオーリーとオイラの会話である。 「何つったっけ――、 その・・・・・、 ファーストじゃなくて…」 「ああ―second daddy ね」 「セカンド・ダディとか…いうの、オイラみたいな―、チャランポランな人間に頼んでイイのかな…?」 「ハイ!ジョアンと話し合って決めたヨ。 クーヤーは、オレの… best friend ね~! オレが、もし、死ぬ。 クーヤーがアンを守るね」 「オイオイ!なんかぁー、 すっげ―話になって来たなァ~ ホントにオイラで…、 イイのかなぁ」 言わば、日本の、後見人みたいなものか…、 チャペルの中は―、 牧師の声が壁に反響してオイラみたいな信者でなくても一、何故か、厳粛な気持ちにさせてくれるものがある。 牧師がアンちゃんの頭に聖水をかける…。 その他―、 牧師がなんと言ったのか? 又、それが英語か日本語だったかさえも―、 オイラは覚えていない。 そして―、 その、晩のパーティで…、 普段、殆ど酒の飲めないオイラ…。 あはっははははははは! と、誰よりも、ドンチャン騒ぎの―、 大酔っ払いで…、 secondd addy は潰れた! その数年後、オーリーとジョアン、国に帰り。 エビの養殖をして幸せに暮らしている。 と、オイラは聞いた。 娘のアンは…10歳になるはずだ…。  
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