エピソード6⃣     ―金曜の夜にパートⅡ―

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あれは、たしか街の盛り場辺りでは人が出て、歓送迎会などが賑やかだった。 そんな、花冷えの夜だった。  オイラのホーム・グランドにしている駅のタクシー乗り場には…、 大勢の帰宅を急ぐ客で、長蛇の列が出来上がっていた。 国道からオイラのタクシーが駅構内に入り、乗り場に近付く…。 で、ほらッ! その先頭で―、 ブルブルッ! ってな、感じで―、 寒そ~うに腕を組んで寄り添って居る、あのカップル…。 その若い二人が、オイラの今回のお客である…。 チョト、チョイト! えッ? チョイト、タンマ!まって! カ―ット!cut!カット! 🎥〓なんかさぁ…。 この、で出し…もの凄~く!臭くネェ~?   鬼チャ~ン!頼むよ~! もっとさァ~。 なんつぅ―かァ~ もっと、自然に! ナチュナルにいこうよね! naturally に…ok? ハイ!つぎ~~~! よ―――イ! ア―――クショ~~ッン! 🎬[★]! 🎥…。   何なんだ? アイツ? 誰? これ、映画だっけ? みんな、春先……、 気をつけようね! では、 先に、進もう――!  
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