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まだ時間的には遅くはない―
オイラは、先を急いだ。
結局のところ―、
4、5軒の満室のホテルを廻り、ヤットコさ…
空きを見つけ、彼等を降ろした。
そして――、
オイラは、見届けてしまった。
タクシーから降りた後、フロントに向かう彼の腰に―、
もう一人の彼の腕がまわされていた事を・・・・・・。
タクシーの中は――、
お客が本音をこぼして行く不思議な空間・・・・・・。
次は、どんなお客がオイラのタクシーに―――。
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