三章

100/122
前へ
/1133ページ
次へ
歩きながらタバコを弄ぶ もう回しはしない だが歩きタバコは趣味じゃない 狭い歩道 必要以上にとばす車 そして配達のバイク 変に心地よい 邪魔に突っ立っている錆びたバス停をかわしコンビニへ いやコンビニの手前にドラッグストアが出来たんだった そっちにしよう 安いし 新しくきれいな店内 だが、ただそれだけ ちょうど記念セールで半額以下どころか三分の一で購入 運がいい 勿論、ダイエットではない普通の大手のコーラ 会員カードを作りますかの問いを丁寧に断る ちょっと美人だったが 外に置いてある灰皿のある場所で一服 誰も使ってないだろうと中を見ると 吸い殻でいっぱいだった ここは愛煙家の避難所かと一人、心で笑う 澄み切った空気をたらふく吸った肺にわざわざ紫煙を流し込む ゆっくり吐き出す 隅々まで真っ黒だろうな さあ帰るとしよう
/1133ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加