三章

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そして週末 冷たい風 冬の入り口は爽快 出社一番、まず氷水 冷蔵庫、冷蔵庫っと …まだはコーラが残っている 「おはよう、コーラ残ってるか?」 ふーん、この寒がり屋もコーラ飲むんだ 「残ってますけど、もう抜けてますよ」 「いや、いいんだ 実は炭酸の強いの飲めなくてな 少し抜けた位がちょうどいい」 そうかそれでか ペットボトルの先をつまみ軽くぶらぶら振ってみる あはは… 「おまえ何笑ってんだ?」 「いやコレって最初は薬として売り出そうとしてたらしいんですよねーとか思ったらなんか笑えてきて」 「おぉそうか、あははは 奴もそういうところが面白いとか言ってたぞ うん、うまい」 「あはは」 パリパリシャツがそんなことを… 自分もコーラを注ぎすべて二人で飲み干す そこそこおいしい 気の抜けたコーラも本望だろう 抜けたコーラが好きな人がいれば、東南アジアでは料理に使っている所もあるという 様々な人に物 好みの違いに使い方の創意工夫 面白い それがもとは偽物も失敗作であったとしても 使う人の使い方次第 そう思うと、いつもと同じ顔ぶれも違ったように見えてくる 見慣れたはずの室内も
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